1957年に米GE社が立方晶窒化ホウ素(CBN)単結晶粉末を開発し、70年代にPCBN刃物の開発に成功して以来、60年以上の発展を経て、PCBN刃物は徐々に成熟してきた。PCBNカッターはPCBN複合シートとカッターバーまたは転位可能ブレードとを溶接したものが多く、近年ではモノリシックPCBNブレードの種類も多くなっている。PCBNブレードは、1 mm程度のPCBN層が硬質合金基体に直接焼結されて形成された複合体である。この材料はPCBNの高硬度、高熱安定性と高い化学安定性を持つと同時に、硬質合金の強度が良く、溶接性が良いという利点を持っており、異なる含有量の配合によって、PCBN工具は各種の高硬度のワーク(粉末冶金、炭化タングステン、球状インク鋳鉄、灰鋳鉄、)を切削することができるだけでなく、溶接生産も容易になる。PCBNブレードの品質の良し悪しは工具の切削性能に直接影響する。